3-1フィッティング



補聴器を使う上では、フィッティング抜きには始まりません。

聞こえの具合は千差万別、フィッティングのプロセスも

それぞれの歩みに合わせて行われます。



ちょフィッティングとは何でしょうか?

 

 フィッティングとは補聴器を使う人の聴力に合わせるために、補聴器の設定や音の調整を行うことを言います。日常生活の中での補聴器の使用状況、その様子をお聞かせいただきフィッティングをすることでお一人お一人の聞こえに合った補聴器となってゆきます。たとえ高額な補聴器でも購入したままの状態では充分な状態とは言えない場合が多いでしょう。

 補聴器から聞こえる音に対して感じる、音の大きさ、音質の感覚は一人一人様々です。フィッティングは使用者の経験やニーズを加味され行ってゆきます。


フィッティングはどのようにしておこなわれるのか?

 

 たいていの場合、コンピュータを使ってフィッティングが行われますが補聴器本体についている調整トリマーで音の調整を行う器種などもあります。聴力低下のある部分に対しコンピュータで算出された値を目標値として、利得・出力をその目標値に合わせてゆきます。


フィッティングは何回くらいで済みますか?

 

 たしかな回数は決まっていません。ためした時のフィッティングでほぼ合わせることもあれば、3回位に分けて段階的にフィッティングすることもあります。補聴器から聞こえてくる音の感覚に少しづつなじませた方が良い場合もあります。そのため、ためしの段階でのきこえ方が、補聴器の完成型であるものと受けとめるには、まだ結果を出すには早いでしょう。また病気や加齢などのえいきょうにより聴力が変った場合も改めてフッティングが必要です。